2022年10月29日、30日、向島学会とすみだ向島EXPOの連携企画で開催する、「防災アートプロジェクト大賞展」。その作品発表を行う大賞受賞者が決定しました。

9名の審査委員により、厳正・慎重なる審議を行ないました結果、水野櫻子さん「Sparse memory」が大賞に選出されました。水野さんの企画は、すみだ向島の建物の姿形の変化と雨水を、私的に捉えなおす過程が防災アートの特性に通じる点、また、まちの人の協力を得ながら、時間をかけて地域と向き合おうとする姿勢などが、評価されました。

今後、水野さんは、ある特定の記憶を持った液体を集め、それらが形を変えていく様子を見せる、インスタレーション・パフォーマンス作品を製作します。そこから、"変化"のプロセスをなぞることで、物が持つ記憶・エネルギーとは何か、すみだ向島の建物を含め、形が消えていくとはどういうことかを問うていく予定です。どうぞご期待下さい。

また、次点は、坂本忠亮さん「Mukojima JIKKAN MapPIN'」に決定しました。

（文責：森脇環帆）