向島デザイナーズ2019 vol.1・2
NPO向島学会は、発足当初から大学と連携した取組みを進めており、向島に関する研究成果を発表し合う「向島スタディーズ」のほか、向島の将来に関する提案を発表する「向島デザイナーズ」を実施しています。
今年度の「向島デザイナーズ」は、明治大学建築学科の「計画・設計スタジオ1」、芝浦工業大学建築学部「都市地域デザイン演習」と連動し、以下のように現地講評会として開催致します。
会場は出入り自由ですので、みなさまのご来場を、心よりお待ち申し上げます。
【向島デザイナーズ2019 vol.1】
日時:2019年7月20日(土) 正午〜16時半 (選考会は14時〜16時)
会場:すみだ生涯学習センター(ユートリア)・1階展示ホール(墨田区東向島2-38-7)
主催:NPO法人 向島学会 共催:明治大学理工学部建築学科 計画・設計スタジオ1
課題A:「保育園・児童館に隣接する小学校」(墨田区立第三寺島小学校敷地)
関東大震災後、くねくねしたあぜ道をそのままにして真っすぐで太い道路がつくられて急速に市街化した地域の小学校である。自然環境に恵まれているとは言い難いが、保育園や児童館が隣接し、多くの子どもたちが行き交う様子から「子ども銀座」ともいわれてきた。校地は狭いながらも、密集市街地における貴重なオープンスペースを生かした、コミュニティの中心を担う新しい小学校の提案を期待する。
課題B:「木造密集市街地に隣接する小学校」(墨田区立第四吾嬬小学校敷地)
戦前に建てられた長屋など下町の風景が色濃く残されている木造密集市街地が隣接しているが、留学生が学ぶ建築デザイン系の大学やIT系の専門職大学院の開設計画が進んでいる。本校は普通教室と同数の特別支援教室を配置し、インクルーシブ教育を率先して実践している学校ともいえる。これまでの地域の特徴を継承しつつ、新たな動きに対しても呼応する新しい学校建築を提案してもらいたい。
課題C:「公園に隣接する学校」(墨田区立柳島小学校敷地)
明治期の関東大水害と関東大震災と戦災を乗り越えてきた歴史ある小学校である。震災後に学校と一体的につくられた公園が隣接し、東側の緑道もあわせ、比較的に緑の多い景観を形成している。近くには錦糸公園があるが、小学校には防災や地域活動の拠点としての役割がますます増してきている。セキュリティに配慮しつつも、地域に対してどのように開くかを考えた新しい小学校の提案を期待する。
【向島デザイナーズ2019 vol.2】
日時:2019年7月28日(日) 14時〜16時
終了後懇親会を行います (学生無料, 大人500円)
会場:一寺言問集会所(墨田区東向島1-20-6)
主催:NPO法人 向島学会 共催:芝浦工業大学建築学部 都市地域デザイン演習
課題:木造密集市街地に立つまちに開かれたコミュニティ施設を内包する集合住宅
墨田区京島地区の木造密集市街地を対象エリアとして、まちの可能性を伸ばしていくための潜在空間 を対象エリアの中から発見し、敷地として設定する。設定した敷地において、潜在的なポテンシャルを 発揮させる『コミュニティ施設を内包する集合住宅』を計画する。